ケヤキの大黒柱 大黒柱になる「ケヤキ」の切り倒し作業! 2002年11月

竹藪の中に1本の「ケヤキ」がある。このケヤキをなんとか大黒柱にしようと考えている。小さな頃から見て育った木が自分の住む家の一部としてずーっと残していける事は、素晴らしい事だと思う。コンクリートの固まりのなかで過ごした十数年。。。。木の香りとこの緑が凄く気分を爽快にさせてくれる。一昨年訪れた白神山地のブナ林と東北の山々、あれ以来自然への思いは徐々に大きくなってきたように感じる。
2002年(平成14年11月4日)いよいよ「ケヤキ」の切り倒し!
今日はいよいよ我が家の大黒柱となる「ケヤキ」の切り倒しの日です。木はいつ倒しても良いってものじゃなくて、葉が落ちる今の時期がいいようです、また木の虫が何とかと言って闇夜の時期になるのを待っての切り倒しとなりました。どうやって倒すのか興味津々で実家に帰ったら作業する人は、おじさんが一人、既に木には二連梯子がくくりつけられていて、ワイヤーと滑車も用意されていました。倒したい方向にワイヤーで引っ張りチエンソーで切る、てっきりクレーン車ででも吊っておいて切るのかなって予想していたのに少々ビックリでした。

切る前には、お酒を根本に振りかけてお祈りしました。

作業が始まるとおじさんは身軽に梯子を駆け上がり、更に梯子がないところまでロープを木に巻き付けながら巧みに木の上まで登っていきました。素直に倒れるように横に張り出した枝をチエンソーで切り倒しました。

この後下に降りて根本付近をチエンソーで切りだし、物の見事に思い通りの方向に切り倒しました。さすが職人、もう感心しきりでした。

根本付近に石がかんでいたため、少し上で切られましたが本当に上手く石垣の横に倒されていますね。倒れる方向には2本のワイヤーをチルホールで引っ張りながらの作業でした。

この石垣は、木曽三川の水行奉行をやっていた高木三家のうち東高木家の陣屋屋敷跡の石垣のようですね。

このヒノキは一体何年経っているのか興味があって年輪を数えて見ることにしました。ハッキリと刻んでいるところと分かりにくいところがあり、ハッキリとは確認できませんでした。数えれる所で80年ほど経っていましたので、おそらく90年から100年近く経っているのじゃないでしょうか、やはり明治時代からここに育っているんですね。切った跡には、ケヤキの独特な臭いが漂っていました。この木は暫くここで自然乾燥された後製材所に運ばれ、我が家の大黒柱に生まれ変わります。
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